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君の趣味は何だ?

――復活だ。

「007」シリーズ第23作で、前2作に続き、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる。各国のテロ組織に潜入している工作員を記録したM16のハードディスクが何者かに奪われ、ボンドは犯人を追い詰めるが、M16の長官M(ジュディ・デンチ)の命令で放たれた銃弾に撃たれ、橋の上から谷底へと落ちていく。Mはリストが奪われた責任を追及され辞職を迫られるが、これを拒否。しかしその直後、リストを奪った犯人によりM16のオフィスが爆破され、さらなる犠牲者を出してしまう。このニュースを見たボンドは再びMのもとへ舞い戻り、現場へ復帰。犯人の手がかりを求めて上海へと渡る。

人生で初めて「007」を見ました。今まではこんな“ザ・男のための映画”なんて見てやるものか!と思っていたのですが、単なる食わず嫌いだと判明。そもそも、私がなぜ本作を見ようと思ったのかというと、それはベン・ウィショーという俳優が出演しているから。ただそれだけです笑 彼が出演していなかったら、私は確実に見てなかったです。

ベン・ウィショーを初めて認識したのは「パフューム ある人殺しの物語」という作品です。しかし、これは飽くまでベンをベンだと認識した映画。彼を初めて見たのはまた別の作品で、「アイム・ノット・ゼア」というボブ・ディランの半生を描いたものでした。しかし、この時はただヒース・レジャー目的で見ていたので、全くベンを認識していませんでした。

ベンは本作で「Q」を演じています。私は007を知らないのでこの役柄のこともさっぱりだったのですが、“Quartermaster”(軍事需品係)の頭文字から取ったということです。

彼の登場シーンはとても素敵でした。面識のない新しいQに会うために美術館に来たボンド。ソファーに腰かけ、ウィリアム・ターナーの絵を眺めていると、突然、髪の毛ボサボサでくたくたのモッズコートを羽織ったぱっとしない青年が隣に座ってきて、「古くなった戦艦はただ解体されていくだけ」などと親しげに話しかけてくる。ボンドはすぐにその場を去ろうとするが……


「僕が新任の武器開発係です」とQが微笑みかけてくるではないか。

「冗談だろう」とボンドが驚くと、Qは平然と「なぜですか? 白衣でも着るべきでしたか?」的なことを言う。

ボンドが「まだニキビ面だから」とちょっと見下した感じで答え、Qは顔は関係ないと反論。そしてボンドに新兵器の小型発信器とワルサーPPK/S 9mmを渡す。これは掌紋認証装置つきで、ボンド以外の人間には銃を撃つことが出来ない仕様になっている。

ボンドが「冴えないプレゼントだな」と言うと、「ペン型爆弾の方が良かったですか? あれでは古すぎます」といなすQ。二人は皮肉言い合い合戦に突入した。

たぶん、Qは若造のくせにプライドが高いのでしょう。軽くピキっときたのかもしれませんが、ボンドに向かって「あなたが一年かけてやってきたことなんて、僕が家でパジャマ姿のままPC上でやってのけちゃえるんですよ」と応酬するのだった。怖いもの知らずだ、このオタク男。

ボンドは「じゃあ、なぜ俺が必要なんだ」と微妙にケンカごし。すかさずQは「そのためには、銃を撃たなければならないからです」と。

ボンドは言う。「撃たない必要もある。パジャマ姿の君にはわからないだろう。Q」
Qはボンドの姿をしっかりと見て、答える。「007」
固く視線が結ばれる。

このシーン、萌える笑
むしろ、Q主役のスピン・オフ作ってくれないかなぁ〜。切実。

この映画、“古いもの”と“新しいもの”がテーマの根底にあると言える。あまり語るとネタバレになってしまうのだが、その一つの象徴がこのボンドとQの初対面のシーンである。Qが今まで高齢だったのが、今回はニキビの目立つ若造に世代交代している。

このシーンだけではなく、新旧の概念は随所に散りばめられている。ボンドは古いものを愛用していたり、ボンド自身の体が老朽化しているような感じだったり、また、スパイ(諜報機関)全体の存在意義すら古いと言われ消されようとしていたのだ。

そこでボスであるMもリストが奪われた責任で引退を勧められていたが、断固拒否。その上、スパイがいかに必要な存在であるのかを自分の命を賭けてでも訴えかけたのだ。

古いから新しいものを――という現代の風潮を投影しているようにも見受けられる。しかし、古いものがあったからこそ、新しいものが生み出されていくのだということを忘れてはいけない。

敵役シルヴァを演じたのはハビエル・バルデム。彼の演技は「夜になるまえに」や「ノーカントリー」で痛いほど見せつけられてきた。彼は天才だと思う。ボンドガールを心底恐怖に陥れるほどのつわものという設定だが、いまいちそんなに恐怖は感じない。怖いのは怖いのだが、ハビエルの演技の凄さはそこではない。むしろ、彼がなぜリストを奪い、M16を爆破したのかという動機には人間らしい血が流れており、まさに「生にしがみつかれた」という秀逸なセリフが物語っているように、彼は彼なりに愛情があったのだ。かなり歪んだ愛情だが、物語を通じて一番感情移入した人物は、他ならぬこのシルヴァだったりする。ボンドを捕まえてネズミの話をするシーンや、上顎を抜くシーンや、ラストのあのシーン、全部が全部、人間らしかった。シルヴァをただの冷酷な悪で終わらせなかったのは、ハビエルの演技の賜物でもあろう。もちろん、悪なので、真似してはいけませんが。

007は意外に私の肌に合っていた、というのが結論。スパイの厳格なルールによって殺されかけたボンドとシルヴァ。シルヴァは憎しみに囚われ、スカイフォール(落下)した。しかし、その苦しみや悲しさをすべて背負い込んで「復活」し、真にスカイフォール(※)してみせたボンド。もう彼は古くはない。新しいのだ。

※スカイフォールの意味:天が落ちようとも(世界が終わろうともの意)正義を成就させよ

予告編

公式HP

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2012年 イギリス、アメリカ
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ、ジュディ・デンチ、ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ベレニス・マーロウ、ベン・ウィショー他

自己満足的評価 ★★★★☆






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